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近年、ランダムグッズや闇くじ形式の販売方法に対して、オタク層の不満や違和感が顕在化しています。
かつては「運試し」や「コレクション要素」として楽しまれていたランダム商法ですが、現在は楽しさよりも不信感や疲弊が上回っていると感じる人も少なくありません。本記事では、なぜランダム商法が無くならないのか、そして悪質な販売形態を減らしていくために、オタク側が現実的に取り得る選択について整理します。
この記事でわかること
- なぜランダム商法や闇くじが無くならないのか
- 近年のランダムグッズが「嫌われやすくなっている」理由
- オタク側と企業側にある、やめられない構造の正体
- 悪質なランダム商法を減らすために、実際に効果のあった行動
- 「お気持ち表明」は本当に間違っているのか?
- 声を上げることが、推しや作品を守る行動になり得る理由
近年のランダム商法が抱える問題点

筆者はランダム商法自体がすべて悪であるとは考えていません。価格が安価である、天井やコンプリートセットが用意されているなど、消費者側が納得して参加できる条件が整っている場合には、一定の娯楽性を持つ販売方法だと感じます。
しかし近年は……
- 単価1000円以上の高額ランダム商品
- 種類数が10種以上、場合によっては50〜60種に及ぶ
- 確率・封入率・在庫状況が開示されない
といった条件が重なり、「消費者が求める商品を、適正な価格で手元に届けること」を前提としていないのではないか?と疑念を抱かせる販売方法が増えています。
その結果、多くのオタクが感じているのは「楽しさ」ではなく、「本当に誠実な売り方なのか」という不信感です。


なぜランダム商法は無くならないのか
ランダム商法が無くならない理由は、オタク側と企業側、それぞれに「やめられない理由」が存在するからだと考えられます。
オタク側の事情
推しを応援したい、手に入れたいという強い気持ちから、
理不尽だと感じる販売方法であっても、購入を完全に断ち切れない人が一定数存在します。
もちろん、ランダムという時点で購入を控える人も多くいます。それでも、「もう一回だけ」「次こそは」という心理が働き、結果的に想定以上の金額を使ってしまうケースが後を絶ちません。
企業側の事情
企業にとってランダム商法は、
- 市場調査や需要予測を最小限にできる
- 在庫リスクが低い
- 売上を安定的に確保しやすい
という点で、非常に効率的な収益モデルです。
この「楽で確実に儲かる仕組み」を、企業側が簡単に手放せないのは現実でしょう。
ブラインド商品のメリット(企業側のブラインド商法のコンサル記事より引用)
①人気による売れ残り問題から解放されるグッズ制作において、もっとも気になるのが「在庫リスク」
どうしても人気の差が販売数に直結するため、キャラクターによっては在庫が余ることがあります。
ですが、ブラインド商品は全数のなかでキャラクターごとの数量を振り分けることができるため、
「特定のキャラクターの商品が多く売れ残る」ということがありません。②ランダム要素と「自分で引きたい」心理で購入数が伸びる
ブラインド商品は、なんといってもランダム要素によって何が出るかドキドキするスリルがあります。また、推しが出たときの嬉しさ・高揚感もたまらなく、ついつい購入数が増えがちです。
また、「推しが出るまで買う」「推しのものはすべて自分で手に入れたい(引きたい)」と何回も購入するユーザーも少なくはありません。
引用元👇
結果として、「推しに依存するオタク」と「ランダムに依存する企業」という共依存関係が生まれ、悪循環が続いている構造だと考えられます。
事例:ランダムぬいぐるみ問題
近年SNSで大きな話題となったのが、刀剣乱舞のランダム仕様ぬいぐるみ販売です。
価格は2000円、ランダム仕様、コンプリートBOXなし、購入上限30個。予約から発売まで期間があるにもかかわらず、推しを確実に迎えられる仕組みが用意されていない点に、多くの疑問と批判が集まりました。
最終的にこの商品は受注生産へと切り替えられましたが、もし消費者からの声が上がらなければ、この販売形式が前例となり、他作品にも波及していた可能性は否定できません。
参考:販売方式変更に関する一次情報・報道
- 【公式】ニトロプラス「刀剣乱舞 めでぃぬいこれくしょん」販売方式の変更と一時販売停止のお知らせ(2025年10月6日)
- ITmedia NEWS:「刀剣乱舞」も“ランダム販売”を撤回 値上げして受注販売に(2025年10月7日)
- J-CASTニュース:「刀剣乱舞」キャラぬい、客の声を受け「ランダム販売」中止→受注へ(2025年10月7日)
- スポニチ:「刀剣乱舞」ぬいぐるみ“ランダム販売”が物議→販売方式変更へ(2025年10月7日)
- アニメ!アニメ!:「刀剣乱舞 めでぃぬいこれくしょん」販売方式変更(2025年10月7日)
悪質なランダム商法を減らすために必要なこと
結論から言えば、声を上げ、不買を選択することが不可欠だと考えます。
刀剣乱舞の件では、消費者が声を上げたことで販売方法が見直されました。
これは、ランダム商法への依存構造を断ち切るための、非常に大きな一歩だったと言えるでしょう。
特に大手IPコンテンツにおいては、ランダム商法による利益よりも、炎上やブランド価値の毀損リスクが上回ると判断されれば、企業は優先して対応せざるを得ません。
「お気持ち表明」は本当に悪いことなのか?
一方で、声を上げること自体に否定的な意見が一定数存在するのも事実です。
- 強い言葉を使うのは良くない
- 騒ぎすぎではないか
- 界隈の印象が悪くなるのでは
- 嫌なら黙って離れればいい
こうした意見は、ほぼすべての炎上事案で見られます。
しかしここで明確にしたいのは、“声を上げること=個人や作品を攻撃することではない”という点です。
多くの場合、問題視されているのは「作品」や「推し」ではなく、不透明で不健全な商法の仕組みそのものだからです。
実際、消費者には意見を表明する権利が制度として認められています。相談窓口や問い合わせ先が用意されているのも、そのためです。
声が上がらないコンテンツの末路
不満や疑問が、界隈内の愚痴や個別の問い合わせだけで終わってしまう場合、構造的な問題が改善されることはほとんどありません。
声が可視化されないコンテンツでは、ユーザーが静かに離れ、結果的に衰退していくケースも少なくありません。
話題になること、炎上することは確かにリスクを伴います。しかし、「何も言われない」「話題にすらならない」状態よりも、問題点が可視化されることの方が、改善につながる可能性は高いと筆者は考えます。


まとめ|声を上げることも、推しへの愛の一つ
悪質なランダム商法は、楽しさよりも不信感を生みやすく、物価高が続く現代において、持続可能な仕組みとは言えません。
すべてのランダム商法が即座に無くなるとは思いませんが、声を上げ、不買という選択が積み重なれば、確実に「悪質なランダム商法」は減っていくはずです。
声を上げることは恥ではありません。誹謗中傷や個人攻撃ではなく、仕組みに対して毅然と意見を述べることは、推しや作品を長く安心して愛し続けるための行動だと考えています。
何も言われずに静かに人が離れていくより、問題点が議論され、改善の余地が生まれる方が、よほど健全なのではないでしょうか。
推しを大切に思うからこそ、声を上げる。それもまた、一つの愛の形だと私は思います。

















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